睡眠薬の副作用

薬の副作用と依存性睡眠薬を飲んでない方からすると、1度睡眠薬に手を出すと、二度と睡眠薬なしでは眠れなくなるとまるで”いけないもの”に手を出すかの様な不安を抱え、警戒する人は少なくありません。簡単に言えば、部屋の扉を閉めて誰も入ってこれないようにしている訳です。睡眠薬を飲むと『無理やり眠らされる』というイメージがありますが、眠り方は自然な睡眠の流れと変わりありません。この交感神経優位の状態を作っているのが、セロトニンやドーパミンといった覚醒物質。

抗ヒスタミン剤の役割と眠くなる理由風邪や花粉症で出る鼻水は、過剰に分泌されたヒスタミンが、脳内の『ヒスタミン受容体』と結びついて起きるアレルギー反応が原因。抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンよりも先に『ヒスタミン受容体』と結びつく事で、アレルギー反応（鼻水）が起きないようにします。現在、主流となっている睡眠薬は、『ベンゾジアゼピン系』と分類されるもの。また、ドリエル以外の市販されている睡眠改善薬も、成分と含有量はほとんど変わりません。

抗ヒスタミン剤は覚醒を邪魔するヒスタミンには、受容体と結びつく事で「覚醒を維持する」という効果もあります。ドラッグストアーで買える睡眠薬として人気の『ドリエル』も、「ジフェンヒドラミン塩酸塩」という抗ヒスタミン剤により眠気を誘っています。つまり、抗ヒスタミン剤がヒスタミン受容体の扉を閉めると、ヒスタミンとヒスタミン受容体は結合できず、覚醒状態の維持ができなくなります。風邪薬や花粉症の薬を飲んだ後、眠くなった経験はありませんか？あれは、風邪薬に含まれる『抗ヒスタミン剤』による副作用が原因。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬には、覚醒物質の活動を低下させ、興奮を抑制するGABA（ギャバ）の働きを助ける作用があります。その結果、副交感神経が優位となり、リラックスした状態を作り出す事ができるのです。病院の『睡眠薬』は興奮を抑える薬私たちの体は交感神経と副交感神経がバランスを取っていいますが、不眠症の時は神経を興奮させる交感神経が優位の状態にあります。覚醒、つまり起きているという事ができなくなり、結果として眠気を覚えます。

不眠症の治し方